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もうひとこと:2012年1月号「人材活用 社長の手腕」取材後記 アップガレージ・石田誠社長の『もう一言』〜若い社員が多い会社だからこその取り組み〜 『若さは一つのキーワードですね。ただまぁ、楽しく仕事をやればそれでいいというわけではなくて、当然に規律も必要ですし、守らなきゃいけないルールも当然に必要になってくるので、「厳しさの中にある楽しさ」ということで取り組んでいます。また、上場企業ですから収益の向上やコンプライアンスへの取り組みも大切です。しかし、そうはいってもがんじがらめの膠着した組織とか、そういうガチガチの雰囲気というものだけは作りたくありませんでした。それが現在のアップガレージなんです』 もうひとこと:2012年1月号「老舗のDNA」取材後記 福寿園・福井正憲社長の『もう一言』〜蓄積の元〜 『私の考え方の基本にあるのは「作り手の論理」なんです。ものづくりはもちろん消費者の意見を聴くのもいいですが、消費者のいいなりになってしまってはマイナスです。社会にものづくりを通じて貢献するというのは、何もお客さんの好みのものばかり作るんじゃなくて、「こうあるべきなんです」という姿勢で作ることだって大切です。もっと言いますと、あくまでも自分のために作った満足のいく良い品物を、余分に作ったからお分けしましょうという発想です。その辺が私の言う「蓄積」の元なんです』 もうひとこと:2011年12月号「人材活用 社長の手腕」取材後記 アイル・岩本哲夫社長の『もう一言』〜メッセージメールで社員と会話〜 『面白いもので、日頃大人しい社員ほど、文字で書くといろいろ鋭い意見を言ってくるので、メッセージメールをやってみて良かったなと思いますね。私も、面と向かっては言いにくい「すごいな!」とか「頼りにしています」とか、そんな言葉をたくさんメールに書いて、社員たちと会話をしているんですよ』 もうひとこと:2011年12月号「ロングインタビュー」取材後記 東海大学駅伝監督・両角速さんの『もう一言』〜自らも人間力の向上をめざして〜 『1位になることだけが目標ではありません。それより、学生たちの琴線に触れる指導ができるかどうかで、お互いに成長していけたらと思っているんです。なので、10年ぐらい先で「あの人に教わって良かった」って振り返ってもらえるよう、自分自身も人間力の向上に努めていかないといけないんです』 もうひとこと:2011年11月号「人材活用 社長の手腕」取材後記 オフィストレイン・後藤美香社長の『もう一言』〜男性社員の身だしなみチェック〜 『主にパチンコ業界での話なんですが、特に男の従業員の方っていうのはおしゃれに全く気を使わないといいますか、特にオジサンたちは放っておくともう大変です(笑)。やっぱりそこは接客業ですから、身だしなみもおしゃれも気を使うことが大事で、髪型もきちんとしていたほうがいいわけです。けっこうそういうところのアドバイスは意外らしく、私が注意してあげて逆に喜ばれることが多いんです。そういう意味でもちょっと風変わりな業界ではあると思いますね』 もうひとこと:2011年11月号「老舗のDNA」取材後記 ロート製薬・広報、矢野さんの「もう一言」〜海外からも参加する大運動会〜 『ロート製薬の運動会は毎年、大阪本社の広大な芝生の上で開催しますが、実は全国の従業員はもちろん、海外で働く人たちも運動会に参加するために日本に帰ってくるのです。そこまでやるかって思うかもしれませんが、だからこそ楽しいんです(笑)。従業員の家族も一緒になって爽やかな汗を流す光景はなかなかなもので、手前味噌で恐縮ですけど、とことん面白い会社で働くことができて幸せですね』 もうひとこと:2011年10月号「ロングインタビュー」取材後記 温井和佳奈さんの『もう一言』 『会社を経営するというのは辛いことのほうが多いんですけど、人生の深みといったことからすると、やはり自分で会社を作って汗を流してみる経験は貴重だと思います。それをカンボジアの女性たちにも経験してもらえたら嬉しいですし、とりわけ「人生変わって良かったな」と思ってもらえたら、それはそれで素晴らしいことなんじゃないかなと思います』 もうひとこと:2011年10月号「人材活用 社長の手腕」取材後記 水口翼社長の『もう一言』 『やっぱり人が増えれば増えるほどコミュニケーションが希薄化していく感じはありますね。だからといってマニュアルを作ってがんじがらめにするつもりはありません。飲みに行くのもいいですけれど、そのあたりが今後の課題の一つなんでしょうね』 もうひとこと:2011年9月号「人材活用 社長の手腕」取材後記 正田勝啓社長の『もう一言』〜ものづくりへのこだわり〜 『当社の経営の基本は「正田塾」にあります。だからこそ「正田塾なくして社員なし」なんです。ですから、ものづくり精神を土俵の外に置いて相撲をするなんてことはありえません。私はものづくりを通して苦労した人の言葉こそ信じられる言葉だと思っているんです』 もうひとこと:2011年9月号「老舗のDNA」取材後記 安田容造社長の『もう一言』〜商品は信用〜 『社員に口うるさく言うのは、一に礼儀作法ですね。それともう一つ、利益最優先のがつがつした商売でなく、本当に汗水たらして良い物を作り、そうして出来た念珠を礼儀正しくお客様に薦めていくと。こういった地道な商売をすることによって構築された信頼、信用といったものは、どんな時代になってもやっぱり大きな支えになるものだと思っています』 もうひとこと:2011年8月号「人材活用 社長の手腕」取材後記 フィアロコーポレーション・岩ア晃彦社長の『もう一言』〜多能工化への取り組み〜 『先が読めない今、フレキシブルな多能工をどれだけ育成できるかがこの先を決めるポイントになるでしょうね。なので“人”が大事です。だからこそ手間がかかります。それでもやっていかなきゃいけない。3代目として、この先何をすればいいのかが明確になってきた分、ものすごく仕事が面白くなってきました。「さぁこれから!」ですね(笑)』 もうひとこと:2011年8月号「Theロングインタビュー」取材後記 池田弘氏の『もう一言』〜経済とは本来、民を救うためのもの〜 『東日本大震災後の政府の対応や、原発事故の責任問題を含めて、今の政府は本当に何をやっているのかと思っています。経済政策もそうです。借金ばかりで人々が太刀打ちできなくなっているのにどうして増税なのか理解できません。経済というのは本来、民を救うためのものであって、一人ないしは少数の者たちが富むためであってはならないはずです。多くの人を救うために経済があるべきで、どんどん救いづらい方向に行ってしまっては残念ですね』 もうひとこと:2011年7月号「人材活用 社長の手腕」取材後記 アイスタイル・吉松徹郎社長の『もう一言』〜今どきの若者論〜 『面接で学生と話をしていると、就職するっていう概念がすごく希薄になってきているように感じることがあります。しかもそれは私たちの世代が就活時に感じていた起業に対する情熱とも違っていて、「こういうサービスを作りたい」といったビジネスモデルをどんどん提案しているだけの未成熟な就業観のようなものなのかもしれません。要は、あまり“会社という箱”が先にないような意識で、「あっ、それ、会社にしないといけないんでしたっけ」みたいなところが、逆に面白いと思っています』 もうひとこと:2011年7月号「老舗のDNA」取材後記 川木建設・鈴木健二社長の『もう一言』〜企業は人なり!〜 『若いときには「企業は人なり」なんて言ってましたけど、だんだん本質が分かってくると、まさに「なんで人間力なのか」、「なんで人なのか」っていうふうに深く考えていくんですね。すると結局、全部生みだすのは人じゃないですか。やはり良い仕事をするには良い人材。良い人がやっぱりお客さんにも喜んでもらう原動力だと。だから社内の人は大切にしたいです。なんて、昔はこんなんじゃなかったんですけど、根幹は「自分が成長する」ってことに尽きると思います(笑)』 もうひとこと:2011年6月号「Theロングインタビュー」取材後記 西村卓二さんの『もう一言』〜リーダーはサブリーダーを持て〜 『年がら年中叱ってても逆効果ですから、やはりお父さん役とお母さん役みたいなのがいて、例えば、監督とコーチの2人でやっている場合は、監督が叱ればコーチはなだめると。コーチが叱れば監督はなだめるとかね。それが大事です。職場でもそうじゃないですかね。リーダーの横にはサブ的な役割をする人がいて、それぞれ役目がきちんとあるところに部下はついてくるんだろうなって思います』 もうひとこと:2011年6月号「人材活用 社長の手腕」取材後記 北嶋實さんの『もう一言』〜やっぱり職人は体で覚える〜 『我々は現場で自分の体で覚えなきゃいけない仕事なんですね。数字とか言葉ではなかなか伝えることができないんです。難しいですけど、結局はこのやり方しかないですね。そういうことなんで、特に勉強的なことでの教育ではなく、実際に自分が現場で学びながら、自分の体で覚えていくと。そういうような繰り返しで今までも、これからもずっと生きていくんですよ』 もうひとこと:2011年5月号「人材活用 社長の手腕」取材後記 ECナビ・宇佐美進典社長の『もう一言』〜業績評価と個人評価について〜 『例えば、事業責任者であったり、子会社の社長であったりということだと3つの視点があります。1つは、事業が成長してるかどうかで、粗利の部分ですね。これが成長しているかどうかっていう部分をまず見ます。2つ目は、組織がうまく回っているかどうかです。活性化しているかどうかであったり、組織面がうまく機能しているかどうかはやっぱりポイントになります。3つ目は、個人が成長できているかどうかです。この3つのバランスが大事で、どんなに景気が良くても組織がボロボロで、みんな不平不満を言って人がどんどん辞めていくとか、誰も成長してないっていう状況だとすると、それは評価としては良くないわけです。結局、そこのバランスがうまく取れてないと続かないので。なのでバランスを大事にしています。一方で、人とか組織ばっかり見ていても、やっぱり事業がうまくいかないっていう場合も考えられるので、とりわけ新規事業の立ち上げとかであれば、これはこうある意味で当社の仮説が間違っていたりとか、本人の努力以外の部分もどうしても関わってくるので、その部分をマイナスにつなげないように見ていくことは重要ではないですかね。いつまでも一つのことにこだわらず、それなりにリセットされて、じゃあ違う事業をもう一度ゼロから立ち上げてうまくいった場合もありますし。あとはまぁ、一般のスタッフとかですと、われわれの最低限の価値観に沿った行動ができているかを見て評価しますね。そのうえで能力とパフォーマンスの部分で評価をしていくっていう形になります』 もうひとこと:2011年4月号「人材活用 社長の手腕」取材後記 ジュンコーポレイション・小板橋義和社長の『もう一言』〜地元の製造業発展のために若い自分たちができること〜 『頑張っている群馬県の製造業に活力を与えることができないかと自分なりに考えて社外にも活動の場を広げています。でも思うんです。私らより年上の人というのか、特に団塊の世代の人たちの考えというのは僕には合わないなって。協力会っていっても結局は飲んだりゴルフをしたり温泉に行ったりすることが中心で、「協力って何?」って思うこともしばしばあります。なんだか時間がもったいないような気がしてなりません。そんななか、本当に共存共栄で行こうということを私なりに訴え続けて10年が経ちました。ただ私が訴えても若輩者ですから誰も聞いてくれません。だからとにかく言い続けることにし、同時にここら辺のリーダーになる人を見つけなくちゃということで何人か社長さんとお会いして、ようやく「後継者塾」みたいな“子会”の組織を作ることができました。子会は刺激的ですよ。とにかく自分たちが動かなければ何も変わらないってことで、2代目の若手経営者たちが中心になってワイワイやってます。ようやく最近、“子会”のメンバーも“親会”に入り始めてどんどん活性化しているというのが現状です。時間はかかりますが、やっぱり楽しいですね』 もうひとこと:2011年4月号「Theロングインタビュー」取材後記 ルーク19・渡辺明日香さんの『もう一言』〜消費のカギは女性が握る〜 『消費のカギを握っているのは90%女性ですよ。家を買うのもクルマ買うのも最後は全部女性が決めています。だから当社の会員の98%は女性なんですけど、だからといって男性は関係ないなんて思わないでくださいね。実は女性の手から男性の手に渡して使ってもらうっていう販売方法もあって、例えば「育毛剤」。奥さんから「これ良いわよ。使ってみなさいよ」って言われると、まあほとんどの男性は「そうか」って使いますよね。別に女性の言いなりとは言わないけど(笑)。「これ、家内が薦めてくれたんだ」とか、「娘から薦められたから」ってことでニコニコしながらその商品を使えば価値観もさらに上がるってことです。だからこそそういうプロモーション方法もありってことをメーカーさんは意識するべきで、けっこう女性がいるからこそ売れるっていう男性商品も出てきているんですよ』。 もうひとこと:2011年3月号「人材活用 社長の手腕」取材後記 株式会社マネジメントサポート・古谷治子社長の「もう一言」〜女性の戦力化について〜 女性は男性に比べて「細かい」ですとか、「感性」ですとか、もっと言うと「うるさい」というか「見極めの目」が優れていると思っています。具体的には「サービス」面においての女性の活躍が顕著で、とりわけお客様との接点においての見極めの目は男性のそれよりも勝っているのではないでしょうか。ですからそういったところの善し悪しを判断する、また問題があったとしたら「こういう風にするといいですよ」と、とにかく言い続けるのは女性のほうが上手です(笑)。1回でポーンじゃなくて、長くずっと指導育成をしていくっていうやり方は女性のほうがとても慣れているような気がします。そういったことを踏まえていうと、女性でも男性でもその活用のポイントとなるのは、やっぱり業種に応じたバランスが必要だなってことですね。ご参考になったら幸いです(笑)。 もうひとこと:2011年2月号「ザ・ロングインタビュー」取材後記 株式会社ウイル・奥山 睦社長の「もう一言」〜自立・自律〜 「これからの人材像ということになると、やっぱり国際的にものを見る目を持った人でなければいけないし、これはもう必須のスキルですよね。あとはやっぱり、時代を巧みにキャッチアップしていける人間でしょうね。知識社会の変化などを自在にを受け入れて、生産性を高めて、そして自身の価値を高めていくっていうことです。だからこそ常に勉強していく人材じゃないと厳しいと思いますね。研鑽して自己力を高めていって、その自覚とビジョンがいつでも描ける人。そういうのがやっぱり望ましい人材なのかなのかなと思います。難しいですけれどもね。自立と自律ですかね。 自立という面でいうと、羽田空港の国際化なんてまさに大田区の企業が真に自立するチャンスだと思います。この先、いったいどんな時代になるんだろうってワクワクします。それを見届けなきゃっていう気持ちをエネルギーにして、今しばらくは自分の研究に力を注いでいくつもりです。自分を磨かなかったら真の意味での自立も自律もありませんからね」 もうひとこと:2011年2月号「人材活用 社長手腕」取材後記 株式会社ハー・ストーリィ・日野佳恵子社長の「もう一言」〜女性の方が堅実〜 「大企業の社長や経営幹部って男性がやっぱり多いですよね。女性経営者で大きな会社ってまだまだ少ないと思います。だからとって私は女性の社会進出がどうのこうのというのではなく、女性なら女性特有の視点で企業と消費者の橋渡し役になれればなと思ってやってます。20年も会社経営していて思うのは、女性は男性と違ってハッタリはなしですから、もしものときのリスク管理は女性のほうができているんじゃないかということです。堅実なんでしょうね。女性は遠くを見るより地面を固めながら、地に足がついた生き方をしたがるものなんです。反対に男性は空に向かっていくロケットタイプですよね。そういうのってあると思いますね」 もうひとこと:2011年1月号「人材活用 社長手腕」取材後記 株式会社大槇精機・大町亮介社長の「もう一言」〜社長としての喜び〜 「社長になって5年目を迎えようとしていますが、社長と認めてもらうまでになんだかんだでやっぱり2年近くはかかりました。古くから働いている職人さんたちも、『亮介がそういうんだったらしょうがねえな』みたいな感じでね。みんながひとつになれたかなって実感できたのはやっぱりここ2年ぐらいたってからですかね。 僕はできるだけ現場に顔を出すようにしているんですけど、僕が行くととりあえずは『社長が来た』ってなるわけじゃないですか。最初はこっちもぎくしゃくしていましたけど、最近嬉しかったのは、『社長にもっと現場に来てもらいたい』という声をもらったことなんです。『なんだか社長が来ると元気になるから』って。そんな風に言ってもらえるって幸せですよね。若い社員と僕の年齢は近いんですけど、僕もバタバタしているんでなかなかじっくり話をすることはできませんが、やっぱり時間を作らなくちゃだめですね(笑)。 そんなこともあって、ボーナス支給の数日前から、社員一人ひとりとじっくり話をするようにしているんです。何時間かかるか何日かかるかはっきり決めていませんが、本音が聞けるまでやるっていうのが基本で、特に若手なんか社長とじっくり話せるってことで逆に楽しみにしてくれています。本当に嬉しい。だから僕もやりがいを持って堂々と仕事ができる。だから社員の皆さんには本当に感謝しているんです」 もうひとこと:2010年12月号「人材活用 社長手腕」取材後記 株式会社イマジンプラス・笹川祐子社長の「もう一言」〜キャッシュフロー経営〜 「今の仕事を始める前、20代の後半に思いっきり働かせていただいた会社には本当に感謝しています。とりわけ資金繰りに関する実践的な勉強は、イマジンプラスの経営に大いに役立っていますからね。実はこれ社員たちによく話すんですけれども、要するに赤字でも会社は倒産しない、キャッシュさえあれば会社は倒産しないんだと。逆にいうと、どんなに損益上黒字でも、手元に現金がなかったら会社っていうのは倒産するんだってことですね。 とはいっても、何が何でも社長になりたいという野望まではなかったんですけれども、ゆくゆくは経営に携わりたいと思ったので、働きながら簿記の勉強をしました。毎週土日は簿記学校に通ったんですよ。金曜日は夜中から朝方まで飲んでいるのに、土曜日の朝9時には簿記学校の机にちゃんと座っていましたからね(笑)。それで、簿記3級の資格をとって、いわゆる決算書とか財務諸表が読めるようになったんです。資格をとって数年後、以前の職場の社長と一緒に資金繰りをしたとき、やっぱり実践の場でキャッシュフロー経営がいかに大切かってことがよく分かりました。ただ、損益だけ、決算書だけ見てて、これは黒字だとか赤字とかいうんじゃなくて、毎月毎月お金の出入りを細かく見るようになって一皮むけたような気がします。だから会社の若い子たちに言ってるんです。『よく遊べ! よく学べ!』って(笑)」 もうひとこと:2010年11月号「老舗のDNA」取材後記 株式会社小堀・小堀進専務の「もう一言」〜商売の基本〜 「この間、テレビを見ていたら、ミュージシャンの小田和正さんが出ていました。小田さんは必ずコンサートの前日に現地に入り、その町を歩くんだそうです。町の人たち触れ合って、自分から先にその町を好きになる努力をするそうです。あれだけのヒットメーカーなのに、その謙虚な姿勢にびっくりしました。つまりは『お客さんのこと深く知る』という努力ですね。翌日のコンサートではお客さんと一体になって、感動を呼ぶということです。すごいですよね。 小田さんほどじゃないですが、私たちの『感動ミーティング』もそんなふうに謙虚な姿勢になってやってみようということで始めたものです。これまでの反省から、商品知識だけ頭に詰め込んだ仏壇屋でなく、顧客知識の勉強にも真剣に取り組む仏壇屋になろうという試みです。でも、やり始めて分かったのは、一番喜んでいるのは小堀で働く私たちだってことです。この“気づき”は大きかったですね。結局、大切なことはすべてお客様に教えていただきながら伸びるということじゃないでしょうか。それが商売の基本だと思います」 もうひとこと:2010年10月号「人材活用 社長の手腕」取材後記 西島株式会社・西島篤師社長の「もう一言」〜教育に力を入れた国は栄える〜 「日本の伝統とか歴史とか文化というのは固有のものです。これが国際化の中に厳然とあって、その日本的なものを追求していくというのが私が思う国際化です。みんなが英語を習うことが国際化じゃないですからね。国際化とは何か、グローバル化とは何かというと、一言でいえば「日本的なことを極めること」。それが国際化。じゃなきゃみんなアメリカになっちゃう。だからそれを守るために、変えなきゃいけないものと守らなきゃいけないものがある。不易流行ですね。日本には天然資源もレアメタルも何もありません。だからこそ「人」が財産であり資源です。もっと言うと人を宝として生かしていかなければ日本の未来はないのです。そのためにも日本がやる手段は2つしかありません。1つは教育。もう1つは科学と言ってもいいけれど「ものづくり」です。産業立国としてはじめて日本が成り立ち、存在感を示せるわけです。申し訳ないですが、介護、医療などの内需型で産業立国になるなんてありえません。お金をたらい回しにしているだけだからです。日本がこれからも産業立国としてやっていくためには、教育とものづくりがこれからの大きなポイントになります。そこに創造性と勤勉性、あるいは向学心などが付いてくる。当社ではそれを大事にしたと思っています。モチベーションも上がりますしね。従って社員教育も大事です。学校でいう義務教育も高等教育も保育園の学習だって大事ですし、家庭教育もそうです。教育は国の柱です。教育にどれだけ予算を付けても付けすぎることは一切ありません。教育に力を入れた国は絶対に栄える。これが私の結論です」 もうひとこと:2010年9月号「老舗のDNA取材後記 半兵衛麩・11代目当主・玉置半兵衛(玉置辰次)氏の「もう一言」 〜うちは“老舗”ではなく常に“新店”です〜 「半兵衛麩はご先祖さんたちの苦労やお客さんとのご縁で商売ができているんです。ちなみに宮内庁御用達の看板をいただいていますが、あえてそれをパンフレットに載せたり、ホームページでことさら強調したりすることはしていません。理由は簡単です。天皇陛下を看板にすることはしませんし、またそれをしたら甘えが出てしまうからです。良い商品を作るのは当たり前のことですが、そのうえで良い商売をしようと思ったら、まずは良い人間になれというのも私たちのマネジメントの一つです。これが商売の基本中の基本かもしれませんね。その積み重ねで今があるということですね。ただし、世の中はどんどん移り変わっているのですから、これでいいと満足してはいけません。常に進歩している世の中についていかなければなりません。老舗の暖簾にあぐらをかいていたら商人としては失格です。ということで、うちは“老舗”ではなく、いつも“新店”という心がまえで商売をしています。考えてみてください。老舗というのは「老いた店舗」と書きます。こんな失礼な呼び方があるかって、父親もよくいってました(笑)。だから歴史はあっても半兵衛麩は“新店”だと、私は思っています」 もうひとこと:2010年8月号「人材活用 社長の手腕」」取材後記 青木製作所・青木常務の「もう一言」〜3Sのビギナーですけどよろしく! 「うちは戦前からある古い会社なので、僕らも知らないような荷物があちこちにあるんです。ほんとだったら床に置いてある荷物を全部上に上げて、床面を全部ペンキ塗ってきれいにしていけばいいんですけど、従業員が10人弱じゃなかなかできない。でも絶対にやりますよ。多少時間がかかっても少しずつ改善に向けてやっていきます。今はちょっと景気が悪くて仕事がないということもあって時間はたっぷりありますからね。でも何が出てくるんですかね。なにしろ兄も僕も、一度も開けたことがないんですから。楽しみでもあり怖くもありですね(笑)。また、これも3Sの取り組みの一つなんですが、使い終わった道具は必ず元あった場所に戻すようにしたんです。ちゃんとしている会社からすれば当たり前でしょうけど、実はこれ、なかなかできなかったところなんです。職人って、自分で道具を抱え込む傾向があって、あまり他人に貸したがらないんですね。逆にいうと、10名の職人がいれば道具は10人分いるわけですから経費がかかってしょうがないんです。それを今回改めて、誰もが使いたいときに使えるようにきちんと整理し道具の種類もリストラしました。もちろん使い終わったらちゃんと戻すことも徹底して。そうすると面白いもので、モノを大切にするようになるんです。以前はスパナでもモンキーでもそこらへんに放っておいたのに。中途入社の人にしても使う道具が一目で分かるので教える手間も省けますしね。いいですよ3S(笑)」 もうひとこと:2010年7月号「人材活用 社長の手腕」」取材後記 タニサケ・松岡浩会長の「もう一言」〜教育の前提は社員を喜ばすことにあり! 「私はよく『社員の喜びと会社の利益は比例する』と言ってますが、要するに、社員というのは喜んで出社してきたらちゃんと知恵出して頑張ってくれます。だから会社は儲かるようになる。そこに人材育成の一番のポイントがあるんです。だったらトップは社員が喜ぶことをすればいい。私はずっとそれをやり続けてきたんです。じゃあ、真の喜びの出社は何かというと、それは『社員が会社に歴史を残したときに初めて真の喜びが発生してくる』ということですね。会社に歴史を残すということは存在感ということです。いま現場はこうだけどこうした方がいいということに関して提案したことが、それが形として残るとそれは会社に歴史を残したことになる。そうすると、私はこの会社にいてもいいんだという存在感につながる。もっと言うとそれは社員の自信につながるということです。もっともっと言うと、社員の自信は笑顔にもつながります。要は人生と一緒で、他の人を喜ばせた時に初めて自分の歓びがあるんじゃないかな。その辺だと思う。だから上に立つ人には徳がないといけないでしょうね。『徳は自己犠牲に比例する』と。徳を高めようと思ったら、自分の時間を社員の喜びのために使い切る。自分がどれだけ人様のために自分の時間やお金を使ったかどうか。社長だからって外車を乗り回し、いい洋服を着ているというのでは説得力がないような気がします(笑)」 もうひとこと:2010年6月号「人材活用 社長の手腕」取材後記 吉寿屋・神吉武司会長の「もう一言」〜これが“わが社の法律”です! 「なんだかんだ言ってますが、私は別に難しいことは何もしてないんですよ。当たり前のことを全員でしているだけ。ボールペンにしてもそう。必要な分だけ机に入れていれば仕事はできるんです。従業員だけでなく、お客さんもうちの会社に来たら自分の傘に名札を付けて管理してもらってますが、それも当たり前。『当社の法律』なんです。法律だから、それを創業以来ずっと守り続けているということですね。逆に言ったら、法律を守れない人には辞めてもらいます。その人がどんなに成績が良くても辞めてもらいます。その人に合う会社は世の中になんぼでもありますからそっちへ行ったらいいんです。トイレ掃除でもみんな本当によくやっています。もちろん交代制でね。倉庫の掃除も毎日やるのが当たり前。ゴミ一つ落ちていないのが普通なんです。そんなふうに、あえて決まりを作ることは重要です。きついように思いますけど慣れたらどうってことはないです。毎日毎日、整理・整頓・掃除をしているからうちの会社の空気はきれいです。思いっきり吸っていってください(笑)。空気がきれいになると正常なものの考え方ができます。正常なものの考え方ができると正常な仕事ができます。正常な仕事ができると業績は上がってきます。これは本当のことで、私の信念ですね。それがあれば、適正な利潤が確保でき、適正な教育ができるようになるという話です。どうでっか? おもろいでしょ(笑)」 もうひとこと:2010年4月号「人材活用 社長の手腕」取材後記 日本電鍍工業・伊藤麻美社長の「もう一言」〜従業員から見た社長のイメージについて 「最初のうちは不安だったらしいですね、やっぱり。今でも“甘いよ”って言われる時もありますから(笑)。というのは、あまり私は怒らないんです。年に2回ぐらいですかね、怒るとしたら。それもよっぽどの時。なんで怒らないかっていうと、怒って良い結果に結びつくんだったらいいですが、怒っても相手が理解してなければ、そのムダなエネルギーを使っただけになるのがつらいからですかね。だからまずは理解してもらえるように話すことが基本です。子供じゃないですから。小さい子なら声の迫力で納得させることはできますが。大人になったらやっぱり、理解したかしないかってことになるので。ルール作りに関してもそうですね。あまりがちがちには作りたくないんです。私がルールを決めるんじゃなくて、『私は最近こういうことがおかしいと思うけど皆さんはどうですか?』って話をすることから始めます。で、1ヵ月以内にある程度ルール化するのかしないのかを皆さんで決めてほしいと。けっこうそれでうまくいってるんです。もっと怒らなきゃダメですかね?(笑)」 もうひとこと:2010年4月号「人材活用 社長の手腕」取材後記 樹研工業・松浦元男社長の「もう一言」 「うちの会社のベテラン連中は自分の仕事に自信を持っているから、若い者にビシビシ言ってくれますが、日本の国で今一番足らないそれでしょ。例の朝青龍のことだって日本相撲協会の指導者連中がだらしなさすぎますよ。あんなもの僕に言わせれば即刻解雇ですよ。何を遠慮しているんですかって。過去の功績なんか関係ありません。彼を解雇することによって相撲界がマイナスになるなんてことはどうでもいい。ダメなものはダメ。今回のバンクーバーオリンピックでもだらしのない服装をして謝っていた若者がいたけど、ああいう場合も即刻出場停止でしょう、普通は。そういうことをビシッとやらなきゃ。マスコミも甘いです。政治家もそうでしょ。それと政治家の資金問題の件も頭にくる。親から数億円のお金をもらっておいて「知らなかった」っていう総理もおかしい。僕らがそれをやっていたら税務署から指摘されますからね、脱税で。これが日本中にある。ダメなものはダメということが社会的に必要です。それは一般の会社も同じで、社長の経費の使い方なんてまさにそう。いくら自分の会社だからって、好き勝手に使っていいなんてことはあり得ません。会社は働く皆のものなんですから、誰かが注意しないとね(笑)」 もうひとこと:2010年2月号「スーパーシニアな人」取材後記 河村さん曰く「商社マンから大学教授になって、何が驚いたかといえば会議ですね。そもそも会社の役員会とか会議というのは、何か目的があってやるもので、何かしらの結論を出して次の行動に向かうための、ある種の指針みたいなものなんです。ところが大学の会議というのは、ただの弁論大会みたいなもので、とにかく自分が主張するだけ主張してどうしてもだめだったらタコつぼに入って知らん顔をしてればいいっていう感じで始末に負えないんですよ(笑)。これにはほとほと参りましたね。これが本当のカルチャーショックだと思いました。もちろん今では笑い話ですけれど。当時は本当に腹がたって腹がたって仕方がありませんでした(笑)」 もうひとこと:2009年12月号「スーパーシニアな人」取材後記 武道家・大塚博紀さんのとっておきの一言 「武道には負けた相手のことを思い遣る精神がなければいけません。だから空手の試合でガッツポーズをする選手がいたら僕は厳しく諫めてからこう言います。『優勝した人は負けた人の悔しさ悲しさ、寂しさ、そういうものを分かってあげられる人間になりなさい』と。たとえ金メダルをとったって、何年かすればオリンピックの選手だって人々の記憶から忘れられちゃいますからね。本当に大切なのは人生の金メダルを取ることなんですよ。 子供達に心はいくつ持っている? と聞くと、たいていは『一つ』と答えます。心は一つだけれども、人の心には善の心と悪の心があるから二つなんだよと教えてあげるとキョトンとしてますよ(笑)。可愛いですね。空手もそれと同じ。思い遣りの気持ちを持った素晴らしい未来の人材が空手の道場から次々と飛び出して行ってもらいたいですね」 もうひとこと:2009年10月号「旬これスーパーシニア」取材後記 世の中には「曲がったことが大嫌い!」という人がいる。私もできればそうでありたいと常々思っているが、本音と建前じゃないけれど、「イザ!」という時になると自分の意見をコロコロと使い分けたりしてしまう。情けないことだ。一方、ジャーナリストであり、今は縁あって文化女子大学附属杉並中・高等学校の校長先生を務める野原明氏は正真正銘筋金入りの直球派だ。ちなみに先生は酒を飲まない。飲んで本音を語り合おうなんていうタイプではなく、真っ昼間に渋茶を飲みながら、時には机を叩きながら、堂々と議論を戦わせるのである。腹を割ってとことん話し合うから信頼関係が生まれて“野原ファン”も次々と登場する。北海道を舞台にした炭鉱労働問題のときも、旧国鉄時代の不透明なストライキの時も、とっておきのニュースはいつも誰よりも先に野原氏のところに届いたという。周囲の記者はいつも不思議がっていたそうだ。「記者クラブで発表された内容だけで記事をまとめ、一流のジャーナリズムを気取っているような人間は信用できない」。夢見る少女たちに囲まれて好々爺を演出しているように見えても、もう一勝負したいと第三の人生を描き続けるダンディズム。“文大杉並”に可愛い娘を入れたいと願う親は、実は母親よりも父親のほうが多いというのも頷ける。野原明氏の旬よ、いつまでも!。 |